スーツの着こなし方で、「見た目=第一印象」が一瞬で変わります。好印象ほど、スムーズにコミュニケーションがとれるので、相手の心を掴み、ビジネスチャンスを手に入れることができます。印象は、スーツから創りだせます。わずか3秒で信頼や信頼を目に見えるカタチで伝えるスーツの正しい装い方や、スマートに見える着こなしマナー、意外と知られていないスーツを長持ちさせるコツを分かりすくお伝えします。
スーツは、相手の脳を刺激する
スーツをきちん着ている男性と、連日着ているためヨレヨレになったスーツを装っている男性、どちらの人から話を聴きたいですか?
スーツの着こなし方次第で、だらしなく映ってしまい、「信頼できる」印象からはかなり遠ざかってしまいます。
「見た目=第一印象」は、わずか3秒で決まります。
このたった3秒で、相手の心をつかみとり、「もっと話を聴きたい」と思わせるスーツの着こなし方があります。
例えば、ネクタイの締め方が緩く、襟元とノットの間に隙間が見えていると仕事のツメが甘い人と映ります。
ポケットに物をたくさん入れている人、要る要らないの判断力が欠けている人と映ります。
サイズ感のあっていないスーツを着ると、余分なシワが背中に入りだらしなく見えます。
ご自身の背中は見えないけど、クライアントは見えていますし、部下も見ています。
部下は、あなたの背中を見て育ちます。
見えないところに意識がいく人こそ、デキる人、信用を得られ、クロージングも掴みとることができます。
実際、このような調査結果もあります。
米テキサス大学のハマー・メッシュ教授が一般の人に7500人のビジネスパーソンの写真を見せ、どんな印象を持つかを5段階評価で尋ねたところ、好印象を持たれた人ほど実際の年収も高いという結果が出たのです。上位半数と下位半数とでは、生涯収入で1人あたり4000万円もの差がありました。
スーツで聴かす
諺に「目は口ほどに物を言う」とあるように、見た目は言葉で語る以上に速く、そして強く脳に伝わります。
視神経は、脳に直結しているので、見た情報と聴いた情報に違和感を感じとると、その瞬間に、負のイメージを抱きます。
つまり、どんなに説得力ある言葉で話していても、見た目、つまりスーツの着こなし方を間違っていると相手の耳には入ってこなくなります。
一度ついたイメージを覆すのは、至難の業で、8回会わない覆せれないとも言われているぐらいです。
ムダなリスクを背負わない為にも、
- 信頼感
- 安心感
- 知的さ
- 誠実さ
- 清潔感
この5項目が目に見えるカタチで伝えられるスーツの着こなしが大切になってきます。
装い方に、あなたの仕事に対する姿勢や能力が現れるからです。
スーツはコミュニケーションツール
スーツは、自分をより良く見せるツールであり、万国共通の非言語コミュニケーションツールでもあります。
また、服装を選ぶ際には、ご自身の体型を客観的に把握する能力も必要になってきます。
ついつい動きやすさや着ていて疲れないことを重視して、大きめのスーツを選んでいませんか?
息苦しいからとシャツの一番上のボタンを留めず、ネクタイを締め上げてごまかしていませんか?
これでは、どんなに有能でも「信頼できる人」には見えません。
仕事を任せられる「キチンと感」が伝わりません。
信頼感を高めるスーツの着こなし
ここでは、具体的な着こなしポイントを簡潔に挙げていきます。
サイズ感
スーツで何よりも大切なのは、自分にあったサイズを着ていることです。
中でも、「ジャケットは肩で着る」と言われているほど、肩のサイズ感は重要です。
大きすぎると
- 襟下に三日月状の溝
- 背中にハの字のシワ
- 肩先にくぼみ
- 腰の中心に向かうシワ
が、出てきます。
例えば、このような見え方です。
襟下に三日月状の溝や背中にハの字のシワが出てきてしまっています。
キツすぎず、余計なゆとりがないスーツは、心地良い緊張感に包まれて背筋が自然と伸びてきます。
ボタンの留め方
ボタンの留め方にもルールやマナーがあります。スーツをスマートに着こなすためにも押さえておきたいポイントとなります。
ルール
スーツが2つボタンでも、3つボタンでも、フロントボタンの一番下は留めないのが決まりです。一番下のボタンは飾りで、無理に留めるとシルエットが崩れ、余計なシワが入ります。
マナー
ボタンにマナーもあります。座っている時はすべてのボタンを外すことです。座る瞬間にさっと外し、立つ瞬間にさっと閉めましょう。
このような所作がさりげなくできることで、信頼感、安心感、知的さが目に見えるカタチで相手に伝わります。
テレビに映る政治家の方々を是非ご参考に・・・。出来ている方もいれば、知らない方も・・・。
スーツを長持ちさせるコツ
どんな良いスーツでも、お手入れ法を間違えれば、すぐに型崩れをしたりシワが取れにくくなったりします。
毎日連続して着ない
1日着たら、2日は休ませます。3着をローテーションさせてあげるのが理想です。休ませてあげることで、ウール素材のスーツであれば、自然とシワが伸びてくれます。
ブラッシングをする
1日着ると、見た目以上に汚れやほこりがついており、これが臭いの原因になります。豚毛の専用ブラシで、上から順に、脇下、袖口、ポケットなど隅々までかけましょう。
ハンガーにかける
肩に沿った太めの厚みのあるジャケット用ハンガーに掛けましょう。材質は、静電気を防ぎ、防湿効果のある木製がお薦めです。
そして、ハンガーに掛ける際は、ポケットの物はすべて取り出します。型崩れの原因となるからです。
クリーニングは頻繁に出さない
シーズン中に出さなくても、3か月~半年に1回で大丈夫です。クリーニングから戻ってきたら、ビニール袋からだし、ハンガーも変えて保管しましょう。
見た目に意識を
服装からの印象は大きいです。お顔以外の9割は、服装に包まれています。相手の方に良い印象を与えスムーズに会議や商談を進めるためにも、立ち姿、後ろ姿、座っている姿の見え方の意識を持つことが重要です。ご自身に気を遣える人は、相手の方にも気を遣える証です。
服装には、人を変えるチカラがあります。マナーや着こなし方に意識を持つことで、ビジネスチャンスを掴んでいきましょう。
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