スーツは相手へのリスペクト

相手をリスペクトするスーツの着こなし

スーツは自分のため着るのではなく、相手の為に装うこともできます。それは、「相手への敬意」に繋がっていき、太くて強い信頼感が生まれます。相手の心を掴み、より良い人間関係さえも構築していきます。そして、スーツ選びは、マーケティング戦略の一環も担っていきます。相手をリスペクトする装い方の実例を挙げながら、スーツやネクタイの選び方、意識の持ち方など、明日から簡単に取り入れる方法をお伝えします。

スーツで、想いを伝える

先日、ヤフーとLINEの経営統合が発表されました
その時の写真、ネクタイの色にご注目ください。

相手の会社のコーポレーションカラーをネクタイ色に選んでいます。
緑色のネクタイを締めたヤフーの川邊社長と赤色のネクタイをしたLINEの出澤社長。

ここから見てとれるのは、両者(社)の「相手への敬意」、そして、これからの「強くて太い信頼」です。
まさに、お互いの想いを目に見えるカタチで一瞬に映し出しています。
それは、当事者同士だけではなく、見ている私たちにも訴えかけ、新しいカンパニーへの信用度と期待度が一気に高まったはずです。
このシーンは、RPOに応じた服装えらびの意義と大切さを改めて感じた瞬間でした。

RPOに応じた服装えらび

  • R:役割role
  • P:地位position
  • O:場面occasion

同じ人物でも、どんな場面で装うのかどなたかと一緒にいるのかで、装い方が変わってきます。記者会見前に当然ネクタイを変えてますよね。このように手中に納めたいと思っている成果を得るために、服装は戦術のひとつになりえます。
今回に限らず、実はいろんな場面でこのような服装選びは繰り広げられています。
このようなケースもありました。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が、業務提携に当たってIBMを訪問した時のことです。
マイクロソフトは、当時バリバリのベンチャー企業で、Tシャツにジーンズの文化でした。
一方のIBMは保守的な風土で、「ビッグブルー」とも呼ばれるブルーのスーツが基本でした。
そこでいざ両者が対面した際、ビル・ゲイツ氏がスーツ姿で、IBM社員がTシャツにジーンズだったのです。

お互いが、
「今日、この場面ではどんな自分でありたいか」
「相手にどう受け入れてもらいたいか」
「相手からどんな反応を得たいのか」
相手のことを想いながら服装を選んだというわけです。

当然、逢った瞬間、お互いの心をわし掴みにされたはずです。もちろんその場に居合わせた人たちにも影響は大きかったはずです。
スーツは、より良い人間関係を瞬時に構築するための立派な非言語的コミュニケーションツールなのです。

相手をもてなすスーツの着こなし方

相手のために装うことは、何も社運を賭けた一生一度のことではなく、視点を変えれば簡単に誰でも取り入れることができます。
その日の仕事の目的、対面するお相手のことを考えてスーツ選びを行うのです。
例えば、
「今日は初めての企業を訪問するので、目立ちすぎないほうがいい」
「今日はプレゼンなので、少し目立ったほうがいい」
このように具体的なシチュエーションに適応した服装選びをしていくのです。
お会いする相手が、目上の方なのかでもスーツ選びは変わってくるでしょう。

初対面の場合

初対面であればお相手の情報はごくわずかな場合が多いはずなので、紺のスーツ&紺ネクタイがお薦めです。
青色のイメージ効果に、「誠実、信頼、知的」があるからです。

二回目以降の場合

再度お逢いするときからは、相手の立場やキャラクターに合わせていきましょう。
これは、「ペーシング」と言われるコミュニケーション技法のひとつで、相手の「ペース」に合わせることで、心地よさを創出し、好印象を与えていきます。
先方がマジメな方であれば、マジメな印象を与えるスーツが良いでしょう。
例えば、ブルーのワイシャツや、ピンストライプの紺のスーツです。

ウィットに富んだお話上手な方であれば、ちょっと個性的なネクタイや色柄のポケットチーフをあしらってもよいでしょう。
きっとそこから色んな楽しい話題が拡がっていくはずです。

スーツ選びは、マーケティング戦略

このように「服装を選ぶ」は、もはやマーケティング戦略に匹敵するほどの重要なスキルとなってきます。無形のサービスを提供している先生業や経営者にとっては、ご自身がもはや商品そのもの。自分自身に興味を持っていただき、信頼していただくかがとても重要になってきます。だからこそ、スーツ選びを意識することで、おのずとご自身の目指す目標や理想とするビジョンもはっきりと視界に入ってきます。

外見を整えることで、ブランディングの確立もしていくことになるのです。

 

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